うさぎまんじゅうの和柄。
あんこの中はつぶあん。
白妙、というのは白いものにかかる枕詞。
色を形容する言葉が好きだ。
わたしとあなたの中に同じ色は存在しない。
様々な器官を通し、やがて脳から届くその色は同じ「白」という言葉を使ったとしても
「同じ白」ではない。
わたし自身の「中身」を投影したテキスタイルという媒体を見て、あなたがそれを好ましく思う時
わたしの中にある「中身」をあなたが好ましく思ったのだろう。
他人の作り出したものを好きだと感じる時、他人の中身を垣間見ている。
かじられたうさぎまんじゅうのように。
中身のあんこを見ている。
余談だがこの色は当時のグラフィック担当とカラーリングのイメージを打ち合わせる際に
とあるキャラクターの名前を伝えている。
ロシアの生ける伝説と言われた彼の、氷上の空気は伝わるだろうか。