フリツヤガスリ

 

不律矢絣。

かの文豪、森鴎外の名付けより不律の名を冠する和柄。

大正ロマンな色合いでえがいた。

 

影絵のように表現したかったので、桜餅の主線は黒。

中から飛び出す影の蝶が歯車を形づくる。

 

規則正しく流れる時の歯車を、不確かなものにする。

例えば決められた運命に逆らったり

例えば誰も行くはずのなかった道を進んだり。

本テキスタイルの中の歯車は噛み合っていない。

黙っていても進まない。

あなたがどんな職業かには興味はない。

それはあなたが何者であるかという答えにならない。

必要なのは、目と閉じ、そこに立つあなたが進もうとしているのかどうかだ。

 

歯車を噛み合わせるのは、あなた自身であるということ。